21/03/2026
【第14回全国弓道指導者研修会 班別研修】
2月13日から15日にかけて、日本武道館研修センターにおいて「第14回全国弓道指導者研修会」が開催されました。今回はその中で行われた目的別(班別)研修についてご紹介いたします。
今回ご紹介する班はD班(部活動指導)です。D班は川平俊博講師と門井寿通助講師にご担当いただきました。
──ご担当された班は、どのような目的(目標)に向かって研修を進めましたか?
川平 生徒さんに指導する上で、自ら弓を引き、技術的な知識を得ることも大切と考えました。その上で大きく分けると以下の点を理解していただけるように留意しました。
▷初心者(部活動の1年生)、低段者(初、弐段)を対象に指導するポイント
① 射法八節の注意するべき(見るべき)ポイント
② 手の内(弓の握り方)
③ 弽の選び方、差し方
④ 取り懸け方法などを具体的に言葉と実践で(見せて)伝えるやり方
▷初心者が興味を持って実践できる徒手のやり方と説明する際のポイント
▷射技指導を通して生徒さん等が「変わった!」と自覚できるポイント
──参加した研修生(指導者)には、どのような目的意識を求めていますか?
川平 自分も弓道に取り組み、頑張っている(時には苦労している)姿を見せて欲しい、と伝えました。また、的中もそうですが、縁あって弓道に関わってきた生徒さん等には素晴らしい弓道の伝統と文化的側面も是非伝えて欲しいとお願いしました。
──参加した研修生(指導者)と向き合う際、心がけていることや意識していることがあれば教えてください。
川平 みなさん、何らかの悩みや苦しみがあり、それを共有して解決の糸口を見つけるために参加されていると思っています。そのため、とにかく現場でお役に立てることを伝えたいと思っていました。これまでも何かしらのヒントを得て、受講生の表情が変わる瞬間がありました。その瞬間を多く作りたいと思っていました。
また、自分自身で分かりやすく言葉で説明すること、実践すること、これらは常に心がけていますが、なかなか十分にできない自分が恥ずかしく思います。
また、受講生の真摯な姿勢を見て、自分自身の勉強不足、修練不足を強く感じました。
門井 私自身、昨年からこの研修会に参加させていただき、指導上の課題について多くの気づきと学びを得ることができ、成長を実感することができました。今回、初・弐段の先生方のサポートをさせていただく中で、昨年私が感じた気づきや学びを少しでも研修生の方々と共有し、先生方が抱えておられる指導上の悩みに寄り添えるよう心がけました。
──この研修会を経て、どのような指導者が増えることを期待していますか?
川平 (指導対象が初心者とは限りませんが)対象者の悩みや苦しみを理解して、ともに歩んでいく指導者が増えると嬉しく思います。そのためにも、知識と実践できる力を身に付けて欲しいと思っています。私ももっともっと頑張らなければいけないと思いました。
──研修会を終えて、手応えや研修生からの反応、その他反省点(次回に向けてこうしていきたいなど)ございましたら教えてください。
川平 目的別研修の最初に一手行射を行いました。その後様々な研修を通して、講師、助講師からいろいろお伝えしました。最終日に仕上げの一手を行いましたが、びっくりするくらいの変化が見られました。これは本当に驚くと共に、嬉しく思いました。
研修生のみなさんはどなたも非常に熱心に受講してくださいました。できなくても「やろう」という意志も感じられました。
反省点としましては、初心者指導の研修で技術的な面について話す場面がありました。研修会への参加も複数回となる受講生もいるため、私の話もマンネリ化したのではないかと感じています。初めて聞いて頂いた受講生からは勉強になったと言われましたが、もう少し事前準備を行うべきであったと思います。
門井 川平先生も述べられていましたが、研修生の先生方の成長と学ぶ意欲の高さに圧倒されました。同時に、そのような熱心な先生方のサポートをさせていただけたことを誇らしく思います。自分自身の反省としては、一方的な指導になってはいけないと意識するあまり、やや研修生の方々と距離を取りすぎてしまったのではないかと感じています。研修生の先生方の射は一人一人じっくり拝見し、アドバイスを求められた際にはすぐにお答えできるよう心がけておりました。次回以降は、より積極的に先生方のお悩みに寄り添えるよう、自分自身の学びをさらに深め、自信をもって指導に臨めるよう準備していきたいと考えております。
本研修会の詳細については、日本武道館HPよりご確認ください。
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