CWI JAPAN - 国際連帯 cwi日本支部

CWI JAPAN - 国際連帯 cwi日本支部 JP: 国際連帯(CWI)JAPANは国際団体CWIの日本支部です。

EN: 国際連帯(CWI)JAPAN is a Japanese branch of CWI, The Committee for a Workers' International. Join us today!

JP: CWI (The Committee for a Workers' International)は世界40カ国に支部をもつ国際団体です。社会主義の思想のもと、世界中の労働者や若者達との連携を図ってきました。日本支部では、小規模ながら国際的な視野をもった活動を行っています。


EN:The Committee for a Workers' International has parties, groups and individuals in over 40 countries and on every continent around the world. We stand shoulder to shoulder with workers and young people across the globe in their struggles against the attac

ks of the bosses and for a fairer, better society. The Japanese branch aims to bring the idea of CWI and international perspective into Japanese society.

【大阪/2026年3月24日】3月20日、大阪・御堂筋およびアメリカ村一帯にて、在日コリアンや外国人労働者・留学生、労働組合関係者、ならびに日本の市民活動家と国際連帯のメンバーが参加・協働する実行委員会を中心に、反戦および反排外を掲げたデモ...
24/03/2026

【大阪/2026年3月24日】
3月20日、大阪・御堂筋およびアメリカ村一帯にて、在日コリアンや外国人労働者・留学生、労働組合関係者、ならびに日本の市民活動家と国際連帯のメンバーが参加・協働する実行委員会を中心に、反戦および反排外を掲げたデモが実施され、心斎橋周辺を経由する形で市民に向けてその趣旨を訴えながら行進した。
 当日はおよそ250~300人規模の参加があり、運営面では日本の活動家が中心的な役割を担いつつ、国際連帯のメンバーや、労働組合を通じて参加した外国人労働者など、多様な担い手が連携して準備・運営が進められた。
 デモは買い物客や観光客でにぎわうアメリカ村の通りを含むルートで行われ、沿道では足を止めて見守る人や、手を振るなどして応じる人の姿も見られた。多言語で作成されたプラカードやビラが用いられ、音楽や打楽器を伴う表現も交えながら、比較的和やかな雰囲気の中でデモは進行し、無事に終了した。
 今回のデモは、政治家やメディアを中心に広がる外国人排斥的な言動の増加や、ベネズエラ、ガザを含む中東地域、イランなど世界各地で続く紛争の拡大を背景に、国内外の平和と多文化共生を守る必要性から行われたものである。

18/03/2026
チームみらい 新しいテクノロジー、古い発想 最近行われた日本の衆議院選挙で議席を伸ばした政党の一つが、比較的新しい政党であるチームみらいである。昨年5月に結成されたばかりのこの党は、今年2月の衆議院選挙でわずか14人の候補者しか擁立しなかっ...
14/03/2026

チームみらい 新しいテクノロジー、古い発想
 最近行われた日本の衆議院選挙で議席を伸ばした政党の一つが、比較的新しい政党であるチームみらいである。昨年5月に結成されたばかりのこの党は、今年2月の衆議院選挙でわずか14人の候補者しか擁立しなかったにもかかわらず、比例代表で11議席を獲得した。名簿には30代の候補者が多く含まれており、自民党や、覇気のない中道野党(その多くは変わりばえのしないオジサン政治家に、申し訳程度に女性候補が加えられているような顔ぶれ)と比べて、明らかに若々しい印象を与えている。高市と同様、彼らもまた既存政党とは異なる存在に見えた。極右国家主義・反外国人を掲げる参政党から若者票の一部を奪ったと言うコメンテーターもいる。ポピュリズムが広がる時代にあっては珍しく、同党の党首で元AIエンジニアの安野貴博はポピュリズムを否定し、自党は「分断を煽らない、誰かを貶めたりしない」と主張している。
 参政党を拒否した若者の一部がチームみらいのような政党に向かったこと自体は前向きな動きではあるが、チームみらいが社会の分断を乗り越えられる政党であるとは到底言い難い。今回の選挙で、消費税の削減や廃止を求めることを拒否した数少ない政党の一つが彼らであった。その理由として彼らは、減税によって生じるさらなる負債が将来世代に押し付けられることになると主張した。代わりに、消費税よりも逆進性が低く、現役の若い労働者層にとって最も恩恵があるとして、年金保険料や健康保険料の引き下げを提案している。
 しかしこの議論は、社会保険制度の資金がそもそも医療保険や年金を賄うためのものであるという点を見落としている。消費税はもともと、福祉財源として必要だという説明で野党を説得して導入された。しかし実際には、それは法人税から間接税への大規模な税制シフトの一環であった。経済学者のリチャード・カッツが指摘しているように、日本では企業利益がこの期間に増加していたにもかかわらず、法人税の最高税率は1994年の52%から2022年には30%まで引き下げられた。ITスタートアップ企業の若手起業家などを候補者に含んでいたチームみらいのような政党に、法人税の引き上げを支持することを期待するのはおそらく無理があるのだろう。だが、彼らの提案よりも逆進性の低いこの政策は、企業に対して、巨額の内部留保を賃上げや設備投資に回す動機を与えることにもなり得る。
 さらに言えば、チームみらいの提案は社会保険料の引き下げによって生じる財源不足をどのように補うのかをほとんど説明していない。これもまた将来世代に先送りされるのだろうか。それとも、現在の社会保険制度の解体を密かに主張しているのだろうか。彼らは社会保険制度の「重点的な削減」と「政府の効率化」を掲げているが、後者の意味するところは、比較的安定しており賃金も比較的高い公務員をAIに置き換えることである。日本のような保守的な資本主義社会では、高齢者向け社会保障が弱体化すれば、「伝統的な家族観」などを強調する議論が必ず伴われ、若い世代、特に女性に対して、「姥捨て山」にならないよう、高齢の家族を介護するよう圧力が強まる可能性が高い。これも若年層にとって重い負担となるだろう。
 チームみらいは既存の社会問題に対する「解決策」を提示すると主張しているが、多くの問題について彼らが提示するのは、従来型の社会的発想にAIなどのテクノロジーによる解決策を付け加えたものにすぎない。彼らは移民に反対しているわけではない。熟練したソフトウェアエンジニアなど、技能を持つ外国人労働者の受け入れには賛成している。しかし、2月8日付のジャパンタイムズの記事によれば、AIなどの新技術を利用することで外国人労働者への依存を減らしつつ、「日本の治安と文化を守る」と主張しているという。2026年2月の警察庁や政府の各種報告によれば、在留資格違反などの入管関連の違反を含めても、外国人労働者が日本人より犯罪を犯す可能性は低い。また、日本文化がベトナム人、ネパール人、インドネシア人の移民労働者の存在による「差し迫った脅威」に耐えられないほど脆弱だとも思えない。にもかかわらずこのような主張がなされるのは、元AIエンジニアである安野自身が自らの議論の弱点を理解しているからだろう。AIは、政府の「特定技能」制度の対象となっている農業、建設、介護、宿泊業など、低賃金ながら不可欠な労働を担う人々を置き換えるのにはあまり向いていない。これらの分野は低賃金であるため、資本主義社会では、設備費をかけてロボットやAIに置き換えることが容易でも経済的でもないのである。
 安野自身もこの点を理解している。同じ記事の中で、AIによって最初に置き換えられるのは、むしろ初級のホワイトカラー労働者やプログラマーであると認めているからだ。新しい技術は、労働力を削減することで資本家のコストを削減できる場合にこそ大規模に導入される。まだ大量失業には至っていないものの、多くの国でAIの普及によって新規採用が不要となり、採用凍結が起きている兆候がある。そしてこの影響を最も受けるのは若年労働者であり、まさにチームみらいが政策によって取り込もうとしてきた社会層である。AIによって仕事を失うか、不安定なギグ・エコノミーの仕事で生き延びることを強いられる労働者に対し、安野は、「AI技術の進展によって、すべてのホワイトカラー労働者が現在の職を失い、リスキリングを必要とする可能性がある」(2月8日付ジャパンタイムズ紙)と警告しているが、それについての彼の答えは、具体性のないベーシックインカム(とりあえず給付付き税額控除)と公的職業訓練の効率化である。これが彼らの提示する「未来」なのだろうか。
 真に未来志向の政党、すなわち社会主義政党であれば、新しい技術(AIを含み)を活用して労働時間を短縮し、労働者の生活の質を高めることを提唱するだろう。そうすれば過労死や、過重労働に伴うメンタルヘルス上の問題を永久に根絶することも可能になる。しかし現在の資本主義社会のもとでは、AIは解決策よりも新たな問題を生み出す可能性が高い。実際、AI開発を推進する主要な原動力の一つは軍事目的であり、高市政権がAI開発を優先している理由の一つもまさにそこにある。覇権を争う帝国主義諸国が競い合う現在の体制の下では、AIの最も重要な社会的役割は、ドローン戦争システムの制御に用いられることになるのかもしれない。そこには重大な危険が伴う。

サナエノミクス 鉄の決意と揺らぐ基盤2月8日、高市早苗は自民党を率いて衆議院選挙に圧勝し、下院で安定多数を確保した。この結果を、より強硬な外交・経済政策を推し進めるための明確な民意と位置づけている。マーガレット・サッチャーに私淑する姿勢を隠...
06/03/2026

サナエノミクス 鉄の決意と揺らぐ基盤
2月8日、高市早苗は自民党を率いて衆議院選挙に圧勝し、下院で安定多数を確保した。こ
の結果を、より強硬な外交・経済政策を推し進めるための明確な民意と位置づけている。
マーガレット・サッチャーに私淑する姿勢を隠さないが、決定的に異なる点もある。財政
拡張を辞さない「財政ハト派」であることだ。安倍晋三のアベノミクスになぞらえ「サナ
エノミクス」と称するその政策は、赤字財政、国防費拡大、産業政策を柱に「国力強化」
を掲げる。
しかし問われるべきは、これが再生への道なのか、それとも「管理された衰退」にすぎな
いのかという点である。国家の主権、防護、戦略的自律を前面に押し出す一方、生活費高
騰に苦しむ家計への負担をさらに重くする可能性も否定できない。

日本資本主義の現在地
高市政権が発足した経済環境はきわめて繊細だ。過去7年のうち6年で物価上昇率は賃金上
昇率を上回った。2021年以降の値上がりの約8割は、食料やエネルギーといった輸入依存
度の高い分野に集中する。食料価格は2022年初頭から約25%上昇した。実質賃金は1990年
代初頭の水準付近にとどまり、30年近い停滞が続く。
一方、大企業の内部留保は過去最高水準に膨らみ、600兆円を超えた。政府の働きかけに
もかかわらず、設備投資や賃上げへの本格的な還流は限定的である。資金が企業部門に滞
留し、経済全体の循環を弱めてきた。
為替は1ドル=150円を超える円安圏で推移する。通貨安は輸入価格を押し上げ、家計の負
担を直撃する。もはやデフレとの闘いではない。所得が伸び悩むなかでコストプッシュ型
インフレに直面している。
こうした構図のもと、政府支出が成長を下支えしてきた。過去10年のGDP増加分のおよそ
半分は財政出動による押し上げである。賃金主導の拡大ではなく、財政依存型の安定。世
界第3位の経済規模を持ち、国際供給網の中核に位置する日本の動向は、地政学的分断下
で先進資本主義が停滞をどう管理するかを占う試金石でもある。

「経済安全保障」という名の構造的リスク
サナエノミクスでは、産業・エネルギー政策は「経済安全保障」の名で打ち出される。だ
が、構造的脆弱性を強める側面も抱える。
石炭やLNGへの支援再強化、太陽光発電拡大への慎重姿勢、完全電動車よりもハイブリッ
ド車を重視する方針。さらに原発再稼働や核関連技術への期待が前面に出る一方、再生可
能エネルギーは後景に退く。原発再稼働と長期的にはいつか実用化されるかもしれない核
融合によるエネルギー自給自足を掲げても、化石燃料のほぼ全量を輸入に依存する現実は
変わらない。円安下ではその負担がいっそう膨らむ。
対外関係も複雑だ。主要輸出品に関税が課されるなかでも米国との緊密な連携を維持する
一方、中国との関係は悪化している。レアアースや電池部材、クリーンエネルギー供給網
を握る中国への依存は依然大きい。防衛と戦略産業の拡張を志向するほど、供給網の制約
が浮き彫りになる。
半導体や防衛技術、先端製造業への公的投資は一定の依存軽減につながり得る。しかし既
に他国で確立された供給網を国内で再構築することは財政負担が重い。日本の輸出の約8
割が、中国の生産網を経由して米国市場と結びつく現実を踏まえれば、長期的なデカップ
リングは投資と成長の重石となる。
加えて、政策資源は自動車、防衛、象徴的な先端分野に集中する。サービス業や中小企
業、家計需要の弱さは構造的に残る。ハイブリッド車保護は短期的には既存メーカーを支
えるが、世界市場は急速に完全電動化へ移行している。過渡的技術への依存は将来の成長
基盤を狭めかねない。
防衛拡張と産業補助金は恒常的な借入を伴う。生産性と賃金の力強い上昇が伴わなけれ
ば、名目成長の裏で実質所得の停滞が続き、脆弱性はむしろ固定化される。

家計の視点から見た矛盾
有権者の最大の関心事はインフレだ。野党の多くが消費減税を公約に掲げる中、政府は一
時、食料品の消費税を一時的に引き下げる方針を示したが、その実現には後退の気配もあ
る。賃金引き上げについては、首相は民間企業の判断に委ねるとの立場を崩していない。
労働側の交渉力が長期的に低下してきた現実を映す。
結果として、景気刺激策は戦略部門や企業部門に向かい、家計への直接的な緩和は限定的
にとどまる。輸入コストの上昇は生活必需品に転嫁され、実質賃金が伸びなければ消費は
基礎的支出(必需品的なもの)へと収縮し、内需の力は弱まる。
円相場は信認の指標となる。財政拡張と金融緩和が継続すると見るや、市場は迅速に反応
した。通貨安は購買力を削り、エネルギーや防衛装備の輸入コストを押し上げる。為替は
政策手段ではない。国家の信認に対する市場の判断である。円安が続くのは、こんなこと
はいつまでも続けられないのではという疑念の現れである。
国内での政治的強さが、資本蓄積の論理が課す構造的制約を停止させるわけではない。国
債を吸収する金融市場と、通貨を支える国際資本への依存構造は不変だ。赤字拡大とイン
フレ持続のもとで、金利上昇や円安が進むなら、それは単なる技術的変動ではなく関係性
の反映である。国内での政治的強さが、資本蓄積の論理が課す構造的制約を停止させるわ
けではない。
持続を決めるのは政治的優位ではなく経済的成果だ。実質賃金が上がり、物価が落ち着
き、円が安定すれば、サナエノミクスの戦略的レジリエンスは評価されよう。購買力の低
下が続けば、対外的な強硬姿勢も国内の疲弊を覆い隠せない。

資本主義とは緊縮を意味する
国家再生を掲げる構想であっても、財源は市場の評価から自由ではない。借入に依拠し、
通貨安を前提とし、特定部門へ資源を集中する枠組みは、金融市場と大規模資本の規律に
国家をいっそう結びつける。
インフレが収まらず、借入コストが上昇すれば、無制限の赤字は容認されない。帰結は
「財政責任」や「再建」「改革」の名を冠した緊縮となる可能性が高い。
資本主義下では緊縮は均等に及ばない。賃金、社会保障、公共サービスにしわ寄せが向か
い、支配的産業構造そのものは温存される傾向が強い。ここにサナエノミクスの根源的な
矛盾がある。積極国家を標榜しながら、資本蓄積と収益性が定める限界の内部でしか統治
できないという現実である。
最終的な試金石は議席数でも首脳外交でもない。働く人々の実質所得が持続的に上向くの
か、それとも安定の名のもとに調整コストが再び下方へ転嫁されるのか。評価はそこに帰
着する。

25/02/2026

高市旋風 ― 自民党圧勝、国会における労働者の代表はほぼ消滅
衆議院の解散・総選挙を打ち出した際、高市早苗首相は有権者に対し、「自民党と日本維新の会で過半数の議席を賜れましたら、高市総理。 そうでなければ、野田総理か、斉藤総理か、別の方か。 間接的ですが、国民の皆様に内閣総理大臣を選んでいただくことにもなります。」と述べた。しかし日本の労働者階級にとって、そのいずれも実質的な選択肢ではなかった。残念ながら、2月8日に実施された投票は自民党に決定的な勝利をもたらし、戦後最大級の地滑り的勝利となった。自民党は衆議院465議席中316議席を獲得し、68%という圧倒的多数を確保した。小選挙区では2,780万票(投票総数の49.2%)、比例代表では2,100万票(36.7%)を得たが、投票率56%という条件下では、有権者全体に占める自民党支持はわずか28%にすぎない。

高市は、日本初の女性首相という目新しさに加え、有権者と直接つながれる親しみやすさがあり、灰色のスーツを着たおじさん政治家とは違うと受け止められた。中国政府・中国共産党からの激しい非難、さらには大阪の総領事による「勝手に突っ込んできたその汚い首は一瞬の躊躇もなく斬ってやるしかない」との発言に対しても一歩も引かない姿勢を示したことで、強い指導者像を印象づけた。国際舞台でも各国首脳と対等に渡り合い、党の支持率を大きく上回る個人支持率を維持していた。世襲議員でないことも有利に働いた可能性がある。下位中流層出身で努力して上り詰めた人物というイメージは、賃金停滞と物価上昇に直面する時代状況の中で多くの人々に訴えるものがあったのだろう。驚くべきことに、彼女の好感度は近年の政治家の中でも突出しており、若年層ほど支持率が高かった。18〜19歳で86%、30歳未満で85%という数字である。SNSの活用でもこれまでの総理大臣より巧みであった。彼女のYouTube選挙動画は1億2,800万回再生されたとされ、 2024年の石破の2,400万回、最大野党の100万回と比較しても桁違いであった。

選挙前、最大野党であった立憲民主党は世論の空気とずれているように映っていた。反対姿勢を強調する一方で、労働者や中間層が直面する課題に対し、簡潔で十分に練られた政策プログラムを提示できていなかった。そして自らを中道志向と称しながら、その意味を明確に説明できないまま、選挙戦開始直前に日和見的に公明党と合流して新党を結成した。この「合流」は衆議院限定のものであり、参議院議員や全国の選出議員は含まれていない。また、党の一般党員を代表する総会や大会において議論されることもなくにわかに結成されていることからも、この連合は出発点からして破綻を内包していた。両党は長年さまざまな形で選挙上の競合相手であり、支持者同士の間にも強いわだかまりが残っている。新党「中道改革連合(中道)」は236人を擁立したが、過半数を得るにはほぼ全員が当選しなければならず、日本の選挙制度上それはまず不可能と言えよう。なお、中道の共同代表であり元立憲民主党代表の野田佳彦は、自らを保守と称しつつ中道を掲げている。この新党はほとんど無名であり、労働者に訴える綱領もない。政治的心中とも言える合流であった。公明党は将来的に元の形へ分裂すればいくらか延命するかもしれないが、それも時間の問題だろう。比例代表名簿上位を公明党候補に譲るかわりに小選挙区では立憲候補に公明票を回すというトップレベルでの勝手な取り決めのせいで、旧立民勢力は148議席から21議席へと激減し、旧公明は24議席から28議席へと増加した。枝野幸男、安住淳、岡田克也、そしてたびたび党を渡り歩いてきた小沢一郎らベテラン勢が議席を失った。原発や安全保障で従来の立場を後退させた代償である。共同代表の野田と斉藤は辞任したが、党内では旧立民が21、旧公明が28と少数派に転落した。

今回の選挙で自民党は316議席、日本維新の会は36議席を獲得し、合わせて352議席、全体の76%を占めた。中道は172議席から49議席へと大幅に減少し、全体の10.5%にすぎなくなった。ただし得票数を見ると、小選挙区で1,220万票(21.6%)、比例代表で1,040万票(8.2%)であった。連合や公明・創価学会の組織票は動員できたが、以前立民に投票していた無党派層の多くは自民党へと流れた。

左派とみなされる政党は壊滅的打撃を受けた。日本共産党は、これまではほぼ全ての小選挙区に対立候補を立ててきたが、今回は擁立候補小選挙区158人、比例18人にとどまり、沖縄の唯一の小選挙区議席も失い、8議席から4議席へと減少した。得票は、小選挙区で228万票(4%)、比例で250万票(4.5%)。れいわ新選組は9議席から1議席へ激減し、小選挙区25万5千票、比例167万票(2.9%)。したがって、左派政党全体で最大420万票程度である。中道に投票した旧立民支持者の中には自らを左派と考える者もいるだろうが、中道自体は左派ではないし、今後もそうなることはない。

右派では国民民主党が28から27へ、参政党は3から15へ議席を増やした(すべて比例)。とはいえ、現時点で有権者の圧倒的多数を占めるし保守層は、結局なじみのある自民党を選んだ。国民民主党と参政党は自民・維新との連立参加の可能性に言及しているが、高市が彼らを必要とする理由はない。彼女はすでに超多数を持ち、党内の強硬ナショナリストから中道までの多様な勢力をまとめるだけで十分に困難である。しかも所得税課税最低限(壁)の見直し、消費税減税の可能性、外国人労働者・居住者の管理強化といった政策を事実上取り込んでいる。
自民党は根深い金権体質を抱えている。安倍派裏金議員も事実上復帰した。次の不祥事が起きるのも遠くないだろう。中曽根、小泉、安倍らの大勝が後に大きな議席減や敗北につながったように、2009年に鳩山由紀夫率いる民主党が308議席を得たように、高市もいずれ同様の局面に直面する可能性がある。

高市は、選挙時には争点にしていなかった憲法改正に言及しているが、衆院では3分の2超えでも参院では3分の2に達しておらず、国民投票に持ち込むのは難しいだろう。国民の生活よりも改憲や国家安全保障強化を優先すれば、強い反発を招くことになる。実質賃金は4年連続で減少し、家計の食費負担は1981年以来の高水準である。

医療費自己負担引き上げや医療費削減、防衛費をGDP比3〜5%へ引き上げる動きもある。減税措置は具体化していない。対中関係では台湾有事発言をめぐり緊張が高まり、中国は経済的圧力を強めている。対米では5500億ドルの投資が約束されたが、それは国内に使われない可能性がある。

今回の選挙で、いずれの政党も帝国主義的競争そのものに異議を唱える立場を打ち出さなかった。多くの日本人は軍国主義を望んでいない。
中道や左派にとって壊滅的結果となったが、1,630万人は非保守政党に投票した。日本の選挙史において圧倒的勝利は永続しない。若者もやがて現実から学ぶだろう。労組や地域の活動家は落胆するのではなく、職場と地域で日々活動を積み重ね、反動勢力に対抗する現実の力を築く必要がある。選挙は手段の一つにすぎない。

【京都/2026年1月11日】1月3日に行われたベネズエラ侵攻を受け、京都では複数の団体の活動家が迅速に行動を起こし、京都市役所から八坂神社裏の円山公園までデモ行進を行いました。買い物客や観光客でにぎわうエリアを通るルートでした。デモでは「...
12/01/2026

【京都/2026年1月11日】
1月3日に行われたベネズエラ侵攻を受け、京都では複数の団体の活動家が迅速に行動を起こし、京都市役所から八坂神社裏の円山公園までデモ行進を行いました。買い物客や観光客でにぎわうエリアを通るルートでした。
デモでは「帝国主義やめろ」「麻薬は建前、原油が狙い」といったスローガンが掲げられました。
当日は多くの参加者が集まり、飛び入りで新たに加わる人や、沿道から声援を送る人の姿が各所で見られました。

11/01/2026

大衆抗議で米国の帝国主義的介入を許すな!
民主的社会主義オルタナティブを!

本日未明、トランプ政権はベネズエラへの爆撃を実施し、特殊部隊を用いてニコラス・マドゥロ大統領とその妻を拉致した。彼らは現在、カリブ海に集結した米海軍艦隊に拘束されており、起訴のためニューヨークへ移送される予定である。

CWIは米国帝国主義によるこの植民地侵略行為を断固として非難する。

この介入は、ベネズエラ、ラテンアメリカ、そして世界中の労働者階級に甚大な影響を及ぼす。その背景には主に二つの理由がある。第一に、ベネズエラの膨大な石油埋蔵量への確実なアクセスを確保するためである。第二に、そして決定的に重要なのは、米国帝国主義が自らの「裏庭」と見なす中南米地域への中国とロシアの進出に対する警告としてである。1989年のパナマ侵攻も同様であった。トランプはマドゥロが米国で裁判にかけられると表明したが、これは政治的地雷原となりうる。

米国大統領は、「適切」な政権が樹立されるまで米国がベネズエラを運営し、米石油企業が同国の石油部門に深く関与すると主張した。記者会見でトランプは、モンロー主義に言及した。米国帝国主義が自国の利益追求のためにいわゆる「裏庭」に介入する根拠としようとするものだ。今後の展開は不透明だが、これはラテンアメリカ全域で米国帝国主義への怒りと憎悪を煽ることになるだろう。

この介入は、第二次世界大戦後に存在したいわゆる「ルールに基づく」国際秩序が粉々に砕け散り、今やルールなど存在しないことを示した。とはいえ、そのような時代を美化すべきでもない。ベトナムやイラクなどでの戦争で「ルール」は頻繁に破られたし、チリ、アルゼンチン、ボリビアをはじめラテンアメリカ全域で、米国帝国主義が扇動した軍事クーデターなど、枚挙に暇はない。

帝国主義的軍事侵攻
トランプはこの軍事侵攻を称賛し、「民主主義」の名のもとに独裁者が排除されたとして、成功をアピールするだろう。それなら、サウジアラビアのような米国帝国主義の同盟国についてはどうか? そうした国々での政権交代については、完全に沈黙している。

トランプの支持率は、この介入の結果一時的に上昇する可能性がある。今日、トランプとその支持者は祝うだろうが、明日にはより広範な結果が明らかになるにつれ、しょげ返ることになるだろう。

マドゥロの排除は、ベネズエラで深刻な分断や内戦発生の可能性を招きかねない。マドゥロが率いる体制は依然として存続している。現段階で状況がどう展開するかは不透明だが、社会・政治的な分断と混乱、おそらく武力衝突を伴う事態に発展する可能性が最も高い。

トランプの行動はラテンアメリカをさらに分断するだろう。アルゼンチンの右派の大統領ミレイ、チリで新たに選出されたカスト、その他の米国帝国主義の傀儡たちは、この血塗られた軍事介入を称賛するだろう。

南米大陸全体に存在する苦々しい反米帝国主義意識に駆り立てられ、数十万もの人々が街頭へ繰り出すだろう。コロンビアのグスタボ・ペトロ大統領がベネズエラ国境へ軍隊を配備したのは、この圧力の現れだ。

国連や米州機構(OAS)といったグローバル資本主義機関に介入を求めても何も解決しない。解決策はラテンアメリカ労働者階級の手にある。米国帝国主義に対峙し、南米大陸に真の民主的社会主義的オルタナティブを確立し、米国の労働者階級と連携することのできる社会主義オルタナティブを構築することだ。マドゥロ政権は民主的社会主義政権ではない。資本主義の利権を侵食し、社会主義的レトリックを使用したウゴ・チャベスの急進的改革政策を放棄した。民主的社会主義への道を見出すのはベネズエラ労働者階級の課題であり、社会主義者は、米国の利益に従順な新政権樹立を目的とする米帝国主義の介入に幻想を抱いてはならない。ベネズエラの未来は、首を突っ込んでくる帝国主義やその他の右翼勢力ではなく、同国の労働者階級と貧困層が決定すべきものである。

25/05/2025

自民党に任せておけない!コメが高い!手に入らない!令和の米騒動についての国際連帯のコメント

25/05/2025

石破内閣は、鈍臭く、不人気で、概して無能であるにもかかわらず、丸7ヶ月も閣僚を欠くことなくやってきたのは驚きだ。これは、自民党と公明党の連立政権の脆弱さにもかかわらず、異例の長さである。

江藤拓農水相は、「コメは買ったことがない」などと発言して顰蹙を買った後も、石破首相が当初は続投させようとしたこともあり、農水相として留任し、在任中ほぼ毎週のように高騰してきた米価との闘いを指揮し「結果を出す」と約束していたが、火曜日の夜遅くに永田町で行われた政治的駆け引きの末に、あっけなく辞任を余儀なくされた。 これは、石破氏が昨年10月にまったく無駄な衆院解散で衆院選を行い、自民党の議席を大幅に減らしたのに続き、今夏の参院選で政権与党がまたもや有権者の反乱に直面するかもしれないという懸念が非常に現実的になってきたからだ。

食料品価格の高騰はここ数年、日本に大きな打撃を与えており、過去10年間の緩やかなシュリンクフレーションから、2022年以降は明らかな物価上昇へと移行している。 米の価格は昨年1年間で2倍以上に跳ね上がり、10kgで約4,000円だったものが平均8,500円、銘柄によっては10kgで11,000円以上のものもある。少量パックならダメージも少なく見えるかと思いきや、やはり去年の2倍以上となるとごまかしはきかない。

政府は21万トンの備蓄米を放出し、競売にかけたと宣伝しているが、1ヶ月以上経過しているにもかかわらず、消費者の手元にはその1割も届いていない。 これでは、単純計算しても国民の男女・子どもたち一人当たり1.9kgしか行き渡らない。単なるマスコミ向けの小手先の演出に過ぎないと言われても仕方あるまい。

元農水相は、インフレで実質賃金が減っているこの時に、物価上昇を解消する手を打ってこなかったように見える。 それどころか、昔の封建大名のように、支持者から「貢物」を受け取り、「たくさんコメをくださるので、売るほどある」と豪語している。我々労働者が実質賃金が上がらず窮しているのに、この「貢物」をお金にすればどれほどの利益になることか!

後任の小泉進次郎は、メディア受けはよいが、政治一家の御坊ちゃまで、人類が直面している気候変動という災害に対する彼の解決策が「楽しく、クールでセクシーに取り組むこと」であったことを思い起こすと、あまり有能とも思えない。これでは、労働者は自民党を、いや、他の主流政党も信頼することはできない。

現在国会では、各政党が消費税減税案や(選挙前の賄賂以外の何物でもないと誰もが信じている)現金支給案をこねくり回しているようだが、 どれも信用できない。 かつての民主党が行った、何兆円もの公的予算の仕分けはどうなったのだろうか? いつの間にか立ち消えだ。 当時の民主党党首であった野田現立民党首は、嫌われ者の消費税を5%から10%に引き上げるために自民党に頭を下げた。 その彼が今、消費税減税を要求するとは、いい面の皮だ。 共産党は、長年消費税に反対してきたにもかかわらず、今はしおらしく5%への引き下げを要求している。 IMFやOECDが喧伝する20%になったら、10%でお願いしますとでも言うのだろうか。

国際連帯は以下のことを求めている。

- すべての労働組合連合体は、立憲民主党、日本共産党、れいわ新撰組に圧力をかけ、人為的な米不足と価格高騰について公的調査を求めるべきである。

- 過去2年間に米の買い付けに関与したすべての団体、卸売業者、流通業者に、帳簿を公開させること。誰がいくらで買って、いくらで売って、どれだけ蓄えているのか、我々は知りたい。

- 米を買いだめしている、あるいは売り控えしている卸売業者や流通業者には、強制的に米の在庫を大放出させること。

- これまで米を扱っていなかった企業が米を買いだめしていることが発覚した場合は、最低限の補償でその在庫を没収すること。

- 農家は減反ではなく、米を作ることで正当な報酬を得るべきである。

- 食料品には決して税金をかけるべきではない。食料品に対する消費税を直ちに0%にすることを要求する。

- 日本の労働者階級は、既得権益ではなく、労働者のニーズに応える新しい政党を必要としている。

大阪・中之島メーデーで配布されたCWIメーデーのビラ。
01/05/2025

大阪・中之島メーデーで配布されたCWIメーデーのビラ。

国民民主党の玉木雄一郎代表は、日本に住む外国人が 「わずか90日 」で高額な医療を受けられることを攻撃した。どうやら、日本に90日滞在すれば国民健康保険か社会保険に加入することが法的義務であるという事実を知らないようだ。加入すれば保険料を払...
07/04/2025

国民民主党の玉木雄一郎代表は、日本に住む外国人が 「わずか90日 」で高額な医療を受けられることを攻撃した。どうやら、日本に90日滞在すれば国民健康保険か社会保険に加入することが法的義務であるという事実を知らないようだ。加入すれば保険料を払い、もちろん保険で医療が受けられる。国民皆保険制度とはそういうものだ。厚生労働省はその後、質問に答える形で、医療を安く受けるために在留するヘルスツーリズムのケースは1件も見つかっていないと述べた。
玉木氏は、外国人労働者に医療保険制度への加入義務を課すべきではないと考えているのか、加入義務はあっても見返りはなくてよいと考えているのか、はっきりしない。そのお金は 「原則、日本人の病気や怪我のために使われるべきだ」と述べた。こういった議論は、外国人労働者への攻撃を助長するために使われている。また、医療保険制度を弱体化させる道を開くことになりかねず、そうなれば日本人労働者と外国人労働者の両方に打撃を与える結果になる。この次には、高齢者や慢性疾患で働けない日本人を 「苦労して保険料を支払う現役の日本人 」がサポートすべきではないという議論が出てくるのではないだろうか?

移住連は、今ここにある移民社会のために多様性を豊かさと捉える社会を目指して活動するNGOです。在日外国人人口は324万人を超え、日本には、多くの移民が暮らし外国にルーツをもつ日本国籍者も増えました。日本人の定...

02/04/2025

ジェロニモ・ゲレス氏が支配人として働いていたホテルチェーンを相手取った不当解雇訴訟の第2回口頭弁論が、2025年3月13日に京都地方裁判所で行われ、傍聴に行ってきました。この裁判は、政治的圧力-この場合はイスラエル大使館や日本政府からの圧力-が、不正義に対して道義的な立場を取る一労働者を抑圧する手段としていかにして行使されるかを示す典型例です。たとえそれが日本の法律および国際法の双方に沿ったものであってもです。
ゲレス氏は、2024年6月13日にイスラエル国防軍(IDF)の現役軍人の宿泊予約を拒否したことを理由に、同年7月11日に京都のホテルから解雇されました。しかし、彼はホテルマネージャーとしての権限の範囲内で行動し、企業規則に従って、犯罪行為に関与している可能性のある顧客へのサービスを拒否したに過ぎませんでした。イスラエル国家およびその代理人の行為が、当時すでに国際連合や国際刑事裁判所(ICC)によってパレスチナ人に対するジェノサイドに該当する恐れがあるとして調査されていたことを踏まえた決断でした。
当初、ホテルの運営会社はゲレス氏を援護していました。しかし、彼の決断がイスラエル国内で「反ユダヤ主義」として拡散されると、イスラエル大使館が日本政府に圧力をかけ、日本政府は京都市に介入し、最終的にホテル側がゲレス氏の解雇を決定しました。
今年1月8日に行われた第1回口頭弁論では、ゲレス氏の弁護団が、解雇の不当性と政治的動機の存在を主張しました。一方、被告側は「企業方針」に基づく正当な解雇であると主張しました。さらに、被告側の弁護士は「企業が従業員に思想的純粋性を求めるのは当然だ」、さらには「踏み絵を踏めば済んだことだ」とまで言い放ちました。この発言は裁判所にあまり良い印象を与えなかったようです。
第2回口頭弁論は短時間で終了し、被告側はまたもや、ゲレス氏がホテルのマネージャーとして契約違反を行ったという証拠を提示できませんでした。審理の最後に、ゲレス氏は「国際法が企業の方針に反映されることを望む」と述べました。これは、京都地裁の判決にも国際法が反映されるべきだという意味をも含んでいるでしょう。
口頭弁論が終了したことで、次の審理は4月17日に予定されていますが、この審理は非公開で行われる予定です。裁判官が双方に和解交渉を進めるよう提案する可能性が高いとみられています。日本では、訴訟が長期にわたり、損害賠償額を考えると引き合わないため、和解が促されること自体は珍しくありません。しかし、この裁判に関しては、解雇が違法であっただけでなく、政治的動機によるものであったことが明らかになりつつあるため、司法側としても早期決着を図ろうとする意向があるかもしれません。
この裁判の結果は、ゲレス氏本人だけでなく、政治的な意見を表明するすべての労働者にとっても重大な影響を及ぼします。
この訴訟は、労働者が政治的介入や企業による圧力から守られるためには、組織化された労働運動が不可欠であることを浮き彫りにしています。私たち社会主義者は、ゲレス氏の正義を求める闘いを支援し、この闘争が日本国内にとどまらず、国際的な抑圧との闘争の一環であることを認識し、連帯を示していきます。

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