26/08/2026
【車は、水深30cmで止まる】
千葉豪雨で亡くなった方の、多くが車の中でした。
8月13日から14日の千葉豪雨。
道路に残された車は、約2,700台。
そして──
亡くなった方の多くが、車の中でした。
浸水した家の中でも、川に流されたのでもなく、
「いつも通っている道」を、車で走っていて。
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■ なぜ、車から出られなかったのか
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数字を並べます。
▶ 水深 30cm
ブレーキが効かなくなります。
膝下です。「これくらい行ける」と思う深さです。
▶ 水深 50cm
エンジンが止まります。
そして──ドアが、水圧で開かなくなります。
外から押される力は、数百kg。大人の力では無理です。
▶ 水位が上がりきるまで
わずか数分。
つまり、
「行ける」と思って進んだ数秒後には、
もう自力では出られなくなっている。
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■ アンダーパスは、地形が作った"漏斗"です
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私は地盤を8,000件見てきました。
だから、これは声を大にして言いたい。
アンダーパスは、
線路や道路の下をくぐるために、
わざと周りより低く掘った場所です。
前後の下り坂が、
雨水を集める"漏斗"になります。
普通の道が20cmの時、
アンダーパスは1mを超えていることがあります。
しかも──
夜、雨、ヘッドライトだけ。
水面は、見えません。
「浅い」のか「深い」のか、
入ってみるまで、わからないんです。
全国に、約3,800か所あります。
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■ 今日、確実にやってほしい3つ
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【1】引き返す
これが一番強い。
「1本迂回する」で、命が変わります。
5分の遅刻と、命。比べるまでもありません。
【2】窓が開くうちに、出る
もし入ってしまったら、
ドアではなく、まず窓です。
水面が窓の下にあるうちに、開けて出る。
電動でも、水没直後なら動くことがあります。
【3】脱出用ハンマーを、手の届く場所に
トランクではありません。
運転席から、片手で届く場所です。
ドアポケット、センターコンソール。
1,000円台で買えます。今日、買ってください。
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■ 会社としてやること
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社員に「気をつけてね」は、対策ではありません。
・大雨警報が出たら、○時に業務終了
・アンダーパス通勤の社員は、その日は在宅
・営業車は、冠水想定エリアの手前で待機
BCPマニュアルに、
「誰が」「いつ」「何をする」まで書いてください。
判断を現場に丸投げしないこと。
それが、経営者の仕事です。
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「うちの社員の通勤路に、
アンダーパスはありますか?」
答えられなければ、
今日、地図で確認してください。
── BCPJAPAN コンサルタント 神山健
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※ 出典:内閣府 防災情報/総務省消防庁/国土交通省/
JAF 検証データ/各種報道
※ 被災された皆さまに、心よりお見舞い申し上げます。
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