30/05/2026
【三宅会視察 前編 ~島にとっても大事な水を学ぶ~】
毎年開催されている三宅会の視察(会費制)ですが、今年度は関東近郊一泊二日の旅程となりました。
総会の翌日、5月8日の朝から島しょ会館に集合した三宅会会員34名および三宅都議は、貸し切りバスにて金町浄水場に向かいました。
金町浄水場は、東京都の東端である江戸川から取水しており、葛飾区・墨田区を中心とした23区内東側に広く給水事業を行っている重要な浄水場です。敷地は27万平方mにおよび一日あたり150万立方mの高度浄水処理能力を有しています。
金町浄水場は東京都水道局が管理するもので、現地では東京都水道局の総務部・浄水部の皆様、そして金町浄水場の皆様から手厚い説明を受けることができました。
近隣の学校でも社会科見学に訪れる浄水場大会議室での全体説明後、二班に分かれて施設内見学・高度浄水処理の実験見学および水道水の試飲を行いました。
大正15年8月に江戸川上水町村組合が給水を開始して以降、水需要の増加に伴い最新の技術を取り入れつつ、拡張改良工事を続けてきました。特に昭和50年頃から水質悪化のため水道水にかび臭がするとの苦情が多くなったため、三期にわたる工事を経て、平成25年に全量を高度浄水処理することが可能となりました。
実際の浄水の工程ですが、都心を流れる江戸川から水を取り込む取水塔(写真参照)から始まり、土砂を沈める沈砂池を経て、1)薬剤添加によって濁りの成分をお互いに固めて沈降沈殿させる高速凝集沈殿池と続きます。
高度浄水施設として、2)オゾン(気体)を底部から吹き込んで接触させ、その酸化分解で匂いの原因物質などを除去するオゾン接触池を経て、3)活性炭粒子の層の上から下へと処理水を流し、吸着作用と微生物の力で汚濁物質を分解除去する活性炭吸着池などからなっています。
この1)と2)の処理を、大会議室で分かりやすく実演してくださいました。
施設内見学においても、オゾンを高電圧で発生させる装置が間近で見られたり、ガラス窓を介して、オゾン吹き込みにより処理水の色が段階的に綺麗になっていく様子や活性炭を充填した吸着池の仕組みを観察できたりすることで、高度浄水処理の原理と効果が良く理解できました。
その後は、再び大会議室に集まり、充実した質疑応答の時間を頂きました。
水資源に乏しい島の議員からは、高度浄水処理に対する憧れと同時に、島で導入できる水資源確保の技術や水処理技術に対して、きめ細かい質問がありました。
最後は入口で記念撮影をさせていただき、充実した視察を終えることができました。
金町浄水場近くの柴又帝釈天周辺での昼食や自由時間を経て、視察後編に続きます。