05/10/2026
ソレダ・ヌニェス氏、アスンシオン市長当選確実 「私はコロラド党支持者の票でも勝利した」(ABC コロール紙・抄訳)
https://www.abc.com.py/politica/2026/10/05/soledad-nunez-virtual-intendenta-de-asuncion-gane-con-votos-colorados/
パラグアイ首都アスンシオン市長選で当選を確実にした野党候補の ソレダ・ヌニェス 氏は5日、「私はコロラド党支持者の票によって勝利した」と述べ、自身の選挙戦が党派を超えた支持を獲得したとの認識を示した。同氏によると、与党 カミロ・ペレス 候補から電話があり、敗北を認める連絡を受けたという。また今回の敗北陣営には、共和国大統領の サンティアゴ・ペーニャ 氏も含まれているとの見方を示した。最高選挙裁判所(TSJE)の速報集計システム「TREP」の暫定結果によれば、ソレダ・ヌニェス 氏は5,024票差でリードし、アスンシオン市長への当選を確実としている。得票数は、ソレダ・ヌニェス 氏が13万3,325票(47.78%)、一方で与党コロラド党(ANR)の カミロ・ペレス 候補は12万8,301票(45.98%)だった。 カミロ・ペレス 氏は選挙当日の段階では敗北を認めなかったが、その後 ヌニェス 氏に連絡し、敗北を受け入れたという。選挙結果について ヌニェス 氏は、選挙期間中に市内の全地区で展開した活動が実を結んだ結果だと強調した。そのうえで、選挙戦中から繰り返し主張してきた「コロラド党支持層からも票を獲得して勝利する」という予測が現実になったと語った。
同氏はABC Cardinalラジオの番組「A La Gran 730」のインタビューで次のように述べた。「私たちは自分たちのやるべき仕事をしてきた。時には不利な条件の中で戦ったが、市民が投票所へ足を運び、アスンシオン市民自身が判断を下した。そして勝利したのはアスンシオンだった。私は常に市民を信じていた。選ぶのは市民だと考えていた。私はコロラド党の票で勝つと言ってきたが、その通りになった。多くの人々の信頼を得ることができたと思うし、真面目に取り組んだ仕事が報われたことをうれしく思う。」
「巨大なブルドーザーと戦った」選挙戦を振り返った ヌニェス 氏は、自陣営が巨額の資金と豊富な組織力を持つ与党側と対峙したと主張した。同氏は、対立陣営が有権者に対して「この選挙には意味がない」という空気を作り出し、投票意欲を削ぐことで勝利しようとしていたと指摘した。さらに次のように語った。「私たちは自らの意思と、支援してくれた人々の力を頼りに戦った。しかし実際には向かい風の連続だった。私たちは莫大な資金と豊富な資源を持った巨大なブルドーザーのような相手と戦った。相手は選挙初日から、この選挙にはほとんど価値がないかのような雰囲気を作り出そうとしていた。正直なところ、途中では勝利への希望を失いかける市民の姿を見て落胆することもあった。しかし私たちのチームは前進し続け、アスンシオンの隅々まで歩き続けた。」
戸別訪問を重視した選挙戦:ヌニェス 氏は、今回の勝利はアスンシオン市内で進めた継続的かつ組織的な草の根活動の成果だと強調した。全ての地区で戸別訪問を重ね、有権者と直接対話する活動を積み重ねたことが勝因だったと分析している。また、選挙翌日にアスンシオン中心部の英雄霊廟(パンテオン・デ・ロス・エロエス)前で多数の支持者とともに「Sí se puede(私たちならできる)」と勝利を祝ったことについて、「こうした政治のやり方にも価値があることを示せた」と述べ、大きな達成感を得たと語った。さらに同氏は、今回の選挙戦において、「私たちは票を買わなかった。世論調査を買うこともなかった。出口調査を買うこともなかった」と述べ、資金力ではなく市民との直接的な接触と地道な活動によって勝利をつかんだとの認識を示した。今回のアスンシオン市長選は、与党コロラド党が全国的に自治体支配を拡大する中で行われたが、首都では野党候補の ヌニェス 氏が勝利を収めた。同氏は自らの勝因について、「コロラド党支持者を含む幅広い市民の支持を得られたこと」にあると強調している。
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与党コロラド党、野党から52自治体を奪還 歴史的牙城も相次ぎ陥落(ウルティマ・オーラ紙・抄訳)
https://www.lanacion.com.py/politica/2026/10/05/la-anr-arrebato-52-municipios-a-la-oposicion-incluyendo-varios-de-sus-historicos-bastiones/
パラグアイの地方政治地図が大きく塗り替えられた。2021年選挙と2026年選挙の比較分析によると、与党である**国民共和協会(ANR、通称コロラド党)**は勢力を大幅に拡大し、全国263自治体のうち支配する自治体数を163から187へ増加させた。その結果、全国に占める支配率は62.5%から71.1%へ上昇し、地方レベルでの支配基盤を一段と強固なものにした。今回の躍進は単純に24自治体を純増しただけではない。2021年時点で野党勢力が首長を擁していた自治体のうち、52自治体が2026年にはコロラド党の支配下に移ったことが特徴だ。このうち33自治体は**真正急進自由党(PLRA)**が支配していた地域であり、残る19自治体は各種連合、市民運動、独立系政党などが統治していた。東部地域では、複数の県で野党の重要拠点が相次いで失われた。コルディジェラ県とイタプア県では、それぞれ8自治体が野党からコロラド党へ移行した。また、アルト・パラナ県では6自治体、グアイラ県とパラグアリ県ではそれぞれ5自治体が新たにコロラド党の勢力圏に加わった。さらに、セントラル県、サンペドロ県、カアグアス県、ニェエンブク県、カニンデジュ県でも重要な自治体の政権交代が確認された。
イタプア県都エンカルナシオンを奪還
今回の選挙で特に注目を集めたのは、経済・都市機能の面で重要な主要都市の奪還である。その代表例がイタプア県都エンカルナシオンである。セバスティアン・レメソフスキー氏が勝利し、2015年から11年間続いた野党政権に終止符を打って市政をコロラド党へ取り戻した。また、プレシデンテ・フランコ市ではアルノルド・ラミレス氏が勝利し、10年以上にわたって市政を担ってきた真正急進自由党から政権を奪還した。セントラル県都市圏でも野党に打撃:セントラル県都市圏でも野党にとって痛手となる結果が続いた。マリアーノ・ロケ・アロンソ市では、フリアン・ベガ氏の勝利により、11年間続いた自由党政権が終わり、市政が再びコロラド党の手に戻った。同様に、イパネ市ではヘラルド・ファリーニャ氏が勝利し、コロラド党が16年ぶりに市長職を奪還した。同市では2006年から2010年の政権が最後のコロラド党政権だった。さらに、経済的に重要な都市でもコロラド党の巻き返しが見られた。ミンガ・グアス市では、セサル・パレデス氏が当選し、独立系勢力による5年間の市政運営に終止符を打った。ピリベブイ市では、エンマヌエル・ヒニ氏が勝利し、同市で11年間続いた自由党の支配が終わった。
野党勢力は大幅後退:分析では、52自治体のうちカンビレタ市とトバティ市については、すでに2023年の補欠選挙でコロラド党が奪還していたことも指摘されている。そのため、2021年から始まった任期との純粋な比較では、52件の政権交代のうち50件が2026年選挙サイクルにおいて実現したことになる。これは地方レベルでコロラド党による勢力回復が継続的に進んでいたことを示している。最終的な勢力図を見ると、コロラド党は2021年時点の163自治体に加え、52自治体の奪還、新設自治体1か所を獲得した一方で、野党に29自治体を失った。それでも総数は187自治体に達した。これに対し、野党勢力全体は98自治体から76自治体へと大きく後退した。
コロラド党(リスト1)が奪還した自治体一覧
コンセプシオン県(4)
アソテイ(PLRA)
オルケタ(PLRA)
パソ・バレト(PLRA)
イビ・ヤウ(ATYY)
サンペドロ県(2)
カピイバリー(GADPC)
リマ(ATPL)
コルディジェラ県(8)
カラグアタイ(PLRA)
エンボスカダ(PLRA)
イタクルビ・デ・ラ・コルディジェラ(PLRA)
フアン・デ・メナ(PLRA)
ロマ・グランデ(PLRA)
ヌエバ・コロンビア(PLRA)
ピリベブイ(PLRA)
トバティ(PLRA)
グアイラ県(5)
コロネル・マルティネス(UPR)
ドクトル・ボトレル(PNG30A)
ホセ・A・ファサルディ(PLRA)
ナタリシオ・タラベラ(PLRA)
テビクアリ(FPT)
カアグアス県(3)
ヌエバ・ロンドレス(PLRA)
ヌエバ・トレド(MITUPN)
サンタ・ロサ・デル・ムブトゥイ(PLRA)
イタプア県(8)
カンビレタ(PLRA)
コロネル・ボガド(PLRA)
エンカルナシオン(AEF)
フラム(PEN)
ヘネラル・アルティガス(AGA)
ヘネラル・デルガード(PLRA)
イタプア・ポティ(PLRA)
サン・ペドロ・デル・パラナ(PLRA)
ミシオネス県(1)
サンタ・ロサ(AGSR)
パラグアリ県(5)
アカアイ(AAD)
ピライウ(PLRA)
キインディ(PLRA)
サン・ロケ・ゴンサレス・デ・サンタ・クルス(PRF)
ヤグアロン(PLRA)
アルト・パラナ県(6)
ドミンゴ・マルティネス・デ・イララ(PLRA)
ドクトル・ラウル・ペーニャ(PLRA)
イルーニャ(PPQ)
ミンガ・グアス(CDM)
ミンガ・ポラ(PLRA)
プレシデンテ・フランコ(PLRA)
セントラル県(4)
J・アウグスト・サルディバル(PLRA)
マリアーノ・ロケ・アロンソ(PLRA)
ビレタ(PLRA)
イパネ(PLRA)
ニェエンブク県(4)
グアスー・クア(ATGC)
ウマイタ(TPH)
ラウレレス(PLRA)
タクアラス(PLRA)
カニンデジュ県(2)
フランシスコ・カバジェロ・アルバレス(UNACE)
カトゥエテ(UNACE)
今回の統一地方選挙では、コロラド党が野党の地方基盤を大きく切り崩し、とりわけエンカルナシオンやプレシデンテ・フランコ、マリアーノ・ロケ・アロンソなど象徴的な都市を奪還したことが特徴となった。結果として、パラグアイの地方自治体における与党優位はこれまで以上に鮮明になった。