19/10/2025
🌲 浄法寺 縄文草創期・コアスカ館遺跡とウルシの謎 💡
今年は浄法寺に来て丸30年の節目の年。長年、漆に携わる者として、浄法寺の遺跡から縄文草創期のウルシの遺物が出てこないことがずっと不思議でした。
このコアスカ館遺跡(縄文草創期)の記事を見て、一つの答えが見えた気がします。
温暖化に向かう時期とはいえ、まだ最寒冷期の影響が色濃いこの時期、浄法寺周辺では落葉広葉樹であるウルシの樹は、まだ生息できる環境ではなかったのでしょう。
八幡平から七時雨山、姫神山が分水嶺となるこの糠部地域は、海岸線から南下するほどウルシの生息に適さない標高や気候帯になっていくという地理的条件も深く関わっているのだと思います。
こうした考古学の調査報告の中には様々な見解がありますが、漆の一大産地である浄法寺の教育委員会が、「ないものは、ない」と正直に報告している点に、漆産地の誇りを感じ、とても嬉しくなりました。
古代の気候と植生を想像しながら、改めて浄法寺の歴史の深さを感じています。
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