29/04/2026
日出生台演習場で起こった自衛隊員死亡事故について、当会も参加する「大分・敷戸ミサイル弾薬庫問題を考える市民の会」がアピールを発し、4月27日に「戦争止めよう!沖縄・西日本ネットワーク」「ローカルネット大分・日出生台」「湯布院ミサイル問題ネット」の4団体共同の記者会見にてリリースしました。
敷戸市民の会のアピールを以下に掲載します。
自衛隊死亡事故に対する抗議・責任追及アピール
2026年4月 21日午前8時 39 分頃、日出生台演習場において戦車射撃訓練中に砲弾が爆発し、3名の自衛官が死亡、1名が負傷する重大事故が発生した。まず、亡くなられた方々に深い哀悼の意を表するとともに、負傷された方の回復を心から願うものである。
しかし、この事故は断じて「偶発的な不運」ではない。日出生台では2025年8 月にも演習中に 2名
の自衛官が死亡している。にもかかわらず、何ら抜本的な対策も講じられないまま危険な訓練が継続されたがゆえに、今回再び自衛官の命が奪われた。この現実は、政府・防衛省による安全軽視と責任放棄の結果にほかならない。
いわゆる安保三文書以降、自衛隊では事故と不祥事が相次いでいる。2023年のオスプレイ墜落事故に象徴されるように、無理な装備拡大と運用強化が現場に過大な負担を押し付けている。さらに組織内部では規律の弛緩や政治的問題も顕在化しており、これは個別の問題ではなく、上から押し付けられた軍拡路線そのものの破綻を示している。
とりわけ重大なのは、今回の事故が「殺傷能力を持つ武器輸出の解禁」を決めた閣議決定のまさにそ
の日に発生したという事実である。政府が武器輸出を拡大し、「戦争できる国」への転換を加速させるその足元で、自衛官の命が奪われたのである。この矛盾をどう説明するのか。現場の安全も命も顧みず、対米公約と対中国抑止を口実に軍拡を無計画に矢継ぎ早に前倒しで強行する姿勢こそが、今回の事故を引き起こした根本原因である。
私たちはこれまで、陸上自衛隊大分分屯地における長射程ミサイル用大型弾薬庫建設の危険性を繰り
返し指摘してきた。保安距離の不備、事故時対応の不確実性、非現実的な避難計画——いずれも住民の命を守る観点が欠落している。それにもかかわらず、防衛省は説明責任を果たさず、住民の声を無視し続けている。この姿勢自体が、今回の事故と同根の問題である。
さらに、「抑止力」「スタンドオフ防衛」の名のもとに進められる対中国軍拡は、東アジアの緊張を
エスカレートさせる危険な道である。軍拡は安全をもたらすどころか、現場の自衛官と地域住民に新たな危険を押し付けるものでしかない。すでにその犠牲が現実に生じたのである。
戦争は決して抽象的な政策ではない。その末端で命を失うのは、現場の人間であり、地域に暮らす市
民である。この最も基本的な現実を無視し続ける政治を、私たちは断じて容認しない。
以上を踏まえ、私たちは以下のことを強く要求する。
一、日出生台演習場における死亡事故について、政府・防衛省はその原因と責任の所在を明確にすること。
一、自衛官の安全が確保されるまで、すべての実弾演習を直ちに全面中止すること。
一、対中国を名目とした拙速な軍拡および安保三文書に基づく政策を直ちに見直し、撤回すること。
一、大分分屯地における長射程ミサイル用大型弾薬庫建設計画を即時中止・撤回すること。
私たちは、人命を踏みにじる軍拡政策に断固として反対し、武器による威嚇ではなく、話し合いによ
る平和友好を求めるものである。
2026年 4月22日
大分敷戸ミサイル弾薬庫問題を考える市民の会
「戦争止めよう!沖縄・西日本ネットワーク」の声明は公式HPに掲載されています。
https://okinishi-net.org/